社宮司さん(しゃぐじさん)
瀬沢を過ぎ、道が大きく曲がって、やがて、三津間に入ろうとする道の右手、大きな木の下に、変わった石がいくつか集められ、小さなほこらが祭ってあります。
ちょっと気をつけて見ないとわかりません。
この石が「しゃぐじ」と呼ばれている石の神様です。
それは、それはむかし、三津間のある家で、家中みんな高い熱におかされて苦しんだことがあったそうです。(おかしいことだ。どうしてこんなことになったのか・・・。別に悪いこともしないのに・・・。ばちが当たるわけがない・・・。)と、信神者にみてもらいました。
「近くに神様があるが、何もお祭りもしないでほっぽかしてある。きっとそのせいではないか。祭ったほうがいい。」
あららの山、こちらの沢の辺りと探しまわったところ、あなのあいた石やめずらしい石がたくさんありました。これは不思議な石だ。きっと石の神様にちがいない。と、近くに小さなほこらを建ててお祭りしました。
それが今の「社宮司さん」です。その後、高熱に苦しめられることもなくなり、近くの人たちも、この「社宮司さん」をお祭りするようになったということです。